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school Days最終回『スクールデイズ』 [アニメ・マンガ感想]

こんばんわ。そうてんです。mixiで北京オリンピックのボイコット論やってます。

さて、ニコニコ動画に12話がうpされており、私は釣り覚悟で見ましたら・・・本物でした。

と、いうわけで最終回の経過と感想を書かせていただきます。

見てない人も多いのでここからは隠します。あと、かなり長いので時間的余裕を持ってみてください。

はっきりいいます。最終回放送中止にたいへん怒っていた俺ですが、これは放送中止になっても仕方のない内容でした。

はっきり言って『鮮血の結末』『永遠に…』『我が子へ』ゲーム版のBAD ENDが目じゃないくらい壮絶でした。

まず、誠は完全に世界を捨てます。言葉とレストランでディナーですよ。最低ですね。電話で世界に帰れ!と言っちゃいます。世界は作っていた料理を全部床にぶちまけて帰ってしまいますが、たまたま誠と言葉が寄り添いながら電車で帰るのを目撃。世界も戻っていきます。

ディナーから誠の家まで含めて、言葉は確かにヤンデレ覚醒モードではありませんが、以前のようなおどおどしたところはなく、その目はむしろものすごい強い意志をこめているように見えました。ですから、世界が誠の家にやってきて、言葉がひっぱたかれても表情一つ変えていませんでした。むしろ、最初は世界のほうが誠を奪った事実を突きつけたうえで、世界の親友である刹那が誠のことを好きで、キスしていたことまでつきつけた挙句、世界が見ている眼の前でディープキスをやります。世界はほぼ半狂乱状態で誠の家を飛び出します。

その帰り道で完全に自問自答状態に陥る世界。もともとは刹那を誠が助けたことから誠を調べているうちに誠を好きになった世界。だから、自分は刹那から好きな人を奪ったのではないか、という考えに襲われます。さらに追い打ちをかけたのが部屋に帰ってからの誠からのメール。要は『言葉の紹介してくれた病院で検査しよう。あんまりあとになると体にも悪いから。』ほとんどこれは下ろせって言ってるのと同じですね。

翌日。誠は世界から「誠の家で話し合いたい。」とメールします。

その日の夕方

世界と誠はソファーに向き合って座りました。しばらく続く沈黙

誠は世界にお茶をいれようとしますが、世界は自分でやる、と主張します。

世界はお湯を沸かし始めます。ふと、目線を横にやると、そこにはクリスマスに誠と食べようと思っていた料理の残骸。それをただただ、無表情に見つめたあとで世界はどこかにメールをします。

その直後。自室からメールの着信音がしたので誠は部屋に戻ります。

それを確認した世界の右手には・・・包丁

一方、言葉は心ちゃんとお買いもの♪ 言葉がこれから誠の家に夕飯を作りにいくようで、心ちゃんはついていきたいとせがんでいます。心ちゃんは可愛いですねww そして幸せそうにほほ笑む言葉

誠は携帯をカチカチ・・・カチカチ・・・

メールの差出人は『西園寺世界』

最初の一行目には「ごめん」

あとは行がずっと変えられていました。背後ではやかんがわいた音がピーと聞こえています。

そして最後の行にこう書かれていました。

「さよなら」

その直後振り向いた誠の腹に世界は包丁を刺します。アニメ・デスノートの最終回で月が松田に撃たたときと同じような声を発する誠。その倒れた誠の背中をさらに一刺し。そしてひっくり返った誠の腹をメッタ刺しにします。なお、このときのBGMはBAD ENDのときのエンディングテーマです。

誠の血で全身が黒く染まる世界。血を黒く表現してグロさを緩和したとはいいますが、逆にひどくなってます。あれなら赤いほうがまだよかった気がしますね。世界は誠が「せ、か、い・・・」という言葉を発して絶命すると、やっと自分のしたことに気づいたのか、それとも最愛の人を自分の手にかけた罪悪感からか、かすかな悲鳴を上げながらその場から逃げだします。

しかし、ここでおそらくは世界も予期しなかった出来事が起こります。誠の死体しかなくなったその場所に言葉がやってくるのです。もっていた袋をガサッと落としてしまう言葉。その表情は驚いている一方で悲鳴をあげてかけよるようなこともせず、じっと誠の死体を見つめていました。最後まで見た今から考えると誰が犯人で、自分が何をすべきかがわかっていたからなのかもしれません。

そして部屋にこもる世界。そのとき。携帯にメールの着信音が

差出人は伊藤誠。本文には「屋上で待ってる」の一言。

世界はコートの右ポケットに包丁を隠して屋上にやってきます。そこにはいつもの屋上。ただ1つ違ったのは、ベンチの上に知らない、大きなカバンがあったことではないでしょうか。

直後に背後から病院に行ったかを聞く言葉。その目はまさしくあの覚醒した『言葉様』の目でした。服装もほとんど『鮮血の結末』と同じ服装です。言葉様は世界が妊娠したというのは嘘ではないのかと問い詰めますが、世界は必死に否定します。感情的に否定する世界に対し、冷静に、冷たすぎるくらい冷静に、論理的に攻めていく言葉様。

さらに言葉様は「自分は誠の彼女」という今まで何度も連呼していたあのセリフをいいます。ただし、今までと違ってものすごく冷静に。そして世界が「自分も誠の彼女になりたかった!」と主張すると、言葉様は「誠君に聞いてみればいいじゃないですか。誠君ならそこにいますよ。」とベンチの上のカバンを指し示します。

その中は映りませんでしたが、中に入っていたのは間違いなく誠の首でした。それを見て嘔吐する世界。直後、言葉様は「本当にそのおなかの中に子供がいるのか確かめさせてください。」といい取り出したのは・・・鋸(鉈にも見えます)

距離を一気に詰めると、包丁を取り出そうとする世界の右手を左手でとめ、そのきれいな顔で微笑みながら世界の頸動脈を『鮮血の結末』のごとく斬ります。そしてその後、世界の腹を切り裂き、指から血を滴らせながら冷たい目で世界の腹の中を見た言葉様はこういいました。

「やっぱり嘘だったんじゃないですか・・・・・・・中に誰もいませんよ。」

最後に沈みかけた船が登場します。その船の上には言葉様が誠の首を抱き抱えています。恐らくヨットの後方部分を破壊したのでしょう。ものすごく愛おしそうに誠の首を持って、言葉様は最後にこういいます。

「やっと・・・二人きりですね・・・。」

 

これは放送中止になって仕方がなかったですね。ってか斧女の件がなくてもこれは放送中止になっていたのではないでしょうか。予想していた以上に壮絶で、残酷で、暗い最終回でした。いくら誠死ねを主張する人たちでもこれにはさすがに後味の悪さを感じます。作画もよすぎるよ!ってくらい良すぎでその怖さというか後味の悪さをさらに増幅させています。何にしても俺が今まで見たアニメの中で最高傑作にはいるアニメでしたね。

それでは。このブログ史上最も長い文章に最後までお付き合いいただきありがとうございました。Nice boat.


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agegomoku

ソネブロで「nice!」機能がこれ程ふさわしい記事がいまだかつてあったでしょうか(笑)。
まさにNice boat.であります。
しかし18禁の原作を地上波で越えてどうするんだって話ですよねw
我々は伝説が生まれた瞬間に立ち会ったのかもしれんです……
by agegomoku (2007-09-29 11:52) 

オルフィーナ

私の記事に対してのnice!ありがとうございます。nice!返しではなく、記事に対してnice!をつけさせてもらいます。

見ていない方に配慮して私は内容は記載しませんでしたけど、最終話はひぐらしのレナたんが惨殺するシーンよりもかなり恐怖を感じました。ゲームはやったことなかったので、Wikiで少し知識を得ていた分、ショックは少なかったですが。
だけど、いままで無かったパターンでの終わり方。あまり教育的にはよくないですが、正直感動しました。いや・・・女は怖い・・・(^^;
by オルフィーナ (2007-09-29 13:34) 

そうてん

>MIYAVI様
この記事書いたあとで、ふとniceボタンを見たら「あれ?boat.が抜けてないか?」と思ってしまいました。ふつう18禁ゲームのアニメ版が中性的に終わるものですが、スクイズは誠の最低さ、世界の狂いっぷり、そして言葉様の狂気、そのすべてが原作を超えてしまいました。今後アニメ界にこれを超える作品が出てくるのでしょうかね・・・?ww

>オルフィーナ様
私はゲームの映像をニコニコで何度も見ましたが、それである程度覚悟していても私はかなり怖かったですね。『鮮血の結末』での言葉様は世界を殺すというその一点の目的を持って鋸をふるいましたが、アニメENDでは世界の殺害というのは誠の復讐でもなんでもなく、自分が誠の彼女であることを「証明」しゅるための手段だったように思えます。そういう意味ではアニメの言葉様はゲーム以上に「病んでいた」と言えるでしょう。教育的には悪いですが、いちゃいちゃ話で終わられるよりはずっとよかったようにも思えますね。
by そうてん (2007-09-29 23:33) 

シュージロー

はじめまして~。
あれは、本当に夏の暑さすら冷やしてしまうくらいな、ホラー的な終わり方でしたね(>_<)
主人公の無慈悲に脳天を撃たれて⇒殺されて終了という漫画を連続で掲載した漫画家もいましたが、それに匹敵するくらいです。
トラバできなかったので、代わりにコメにてお許しを!!!
by シュージロー (2007-10-04 15:15) 

追放者

なるほど・・・こういう話だったんですね。
文だけでも・・なんて言うんですかね?変な気持ちになります。
こんな心境は映画・失楽園を観た時以来です。
やはり、スクールデイズのような現実系の
アニメは感情移入がしやすく、その分「死」
というのは重く感じますよね。まるで知り合いが
死ぬのを見たような、そんな感じですかね?
しかも、顔とやってる事のギャップが更に酷さを増している、と。
まぁつまる所、「なんとも言えんなぁ~」という感想しか出ない。
個人的には恋愛物は円満が大好きなもので、この手の印象派も
心が騒ぐ感覚を楽しめるものの、後々なんとも言えない、
やり場のない複雑なスッキリしない心境になって嫌なんですよね・・
ふぅ、なんか気分が重たくなってしまった。ではそろそろ。
以上、鬱になるけどこういうのは見たい。私のコメでした。
by 追放者 (2007-10-05 06:35) 

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