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真岡郵便局の悲劇 [日本史・世界史関連]

先日の占守島の戦いでは多くの反響を頂きました。ありがとうございました。

実は61年前の今日も、ある悲劇がありました。

舞台は真岡。とはいっても栃木県にある真岡市はありません。サハリン(樺太)の南部が日本のものであったころにあった樺太庁真岡町です。

ここにあった真岡郵便局では20人の女性が電話交換手として8月15日以降も働いていました。

当時、すでに南樺太はソ連軍の猛攻撃を受けていました。そのため、すでに女性には強制疎開命令が出ていましたが、彼女達は業務を遂行するためにそこに残りました。彼女達にはいざ、と言うときのために青酸カリ入りのカプセルが渡されていました。当時、ソ連兵は占領地の若い女性を掴まえると強姦し、それが戦果だと考える風習があったのです。実際、ソ連軍がベルリンに突入したときはかなりの女性が強姦されていました。

そして8月20日。ソ連軍は真岡に艦砲射撃を開始。瞬く間に町内は火の海となりました。やがてソ連軍は上陸作戦を開始。このとき、真岡郵便局には9人の電話交換手の女性達が残っていました。町内への緊急放送と避難誘導のためです。当時、真岡より南にある豊岡では彼女達に早く避難するようにと必死に説得していました。

しかし、すでにソ連軍は真岡郵便局の寸前まで迫っていました。そして・・・

9人のうちの1人からの「みなさん、これが最後です。さようなら・・・さようなら・・・」という声が聞こえると、それっきり電話口から彼女達の声が聞こえてくることは2度とありませんでした。彼女達は持っていた青酸カリ入りのカプセルを飲んで、全員自決していました。

彼女達9人は靖国神社に合祀されています。

以前の占守島の戦いの話を含めて、このような歴史はどのマスコミも伝えません。日本の戦争責任を追及すると、歴史に関する関心を強くしめしている新聞社もこのようなことを伝えません。自分達の目的に合致する歴史だけは伝えて、合致しない歴史を全く伝えようとしないマスコミ、そしてマスコミの話をただ鵜呑みにするだけの日本人に私は怒りを通り越してあきれています。

私達はこの真岡郵便局の悲劇を知らなくてははいけないと思います。

 


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道民

あー、ここにも真岡郵便局の話が・・・なんてこった。
こんにちは。
この話、実は真岡郵便局長さんの創作なのです。
当日、当直だった女性交換手は12名で、服毒自殺したのは7名。
服毒しなかった5名が指示をあおぐために通話した内容を、局長さんが後に創作して伝えたのです。
つまり、通話内用は全部ホラ。話に登場する人物もまるで食い違っています。
ソ連軍は郵便局を包囲していましたが、彼らを局内に招きいれたのは服毒しなかった5名の交換手と男性職員たちです。服毒した7名を助けるためだったそうです。
5名のうちの少なくとも1名が健在で、今も北海道とサハリン州の交流事業に時々参加されています。
北海道ではかなり有名な話なんですが、戦後60年以上たって話が一人歩きしてしまっていて止められません。
by 道民 (2007-01-03 17:34) 

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