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参院選:各党の注目すべき外交・安保に関する記述 [選挙・政党・政局]

こんばんわ。そうてんです。昨日と同じく、参院選を安保問題から見ていきたいと思います。

各党は今回の選挙に向けて、さまざまなマニフェスト、またはそれに準ずるものを発表しています。その中から私が注目した外交・安保に関する記述を引っ張ってきます。

まずは自民党から。自民党の政策パンフレット『成長を実感に!』を見てみますと、国防政策でいけば、『国家の安全保障政策の強化と官邸の司令塔能力の強化』から始まり、大枠で6項目ほど書かれています。私が注目したのは最後のほうにあった『技術開発と共同研究の抜本的な改革』の部分。近年では無人戦闘機や無人戦闘車両といった無人兵器の躍進が世界的に進んでいるのに、世界有数のロボット大国である日本は無人兵器の研究が大変遅れています。ですから、この部分にはものすごく賛成ですね。ただ、外交の部分も含め、全体的に『結局、アメリカ頼みじゃないか。』と思わせるような、日米同盟に関する記述ばかりがおおく、『自主外交・自主独立』を思わせるような記述がないのが残念です。

次に連立与党の公明党。公明党のマニフェストでは外交・安全保障政策に関する記述は最後のほうになっています。あまり外交・安保には触れたくないのかな?と無駄に疑ってしまいますねww 全部読んでいくと、自民党ほど国防政策に関する記述はないです。ODA(政府開発援助)の戦略的活用といった納得できる記述もある一方で、『防衛関係費においてさらなる合理化・効率化を図り、防衛省の予算が拡大することのないよう歯止めをかけます。』という記述が見受けられました。防衛関係費は兵器開発というどこに、いくらかかるかわかりにくい部分も多いので、これは事実上の軍縮になってしまいます。防衛関係費の合理化・効率化を言うなら、まずはきちんとした軍備拡張計画を立て、そのうえで予算を出していくべきだと思います。きちんとした拡張計画の上で防衛関係費が上がるのなら問題はないと思います。

次は最大野党・民主党です。民主党のマニフェストを見てみると、まぁやっぱり記述は少ないですね。公明党よりは多いですが、やはり従来通りの当たり障りのない記述が多いように見受けられます。しかし、民主党の『2007 政策リスト』というのを見てみると、台湾問題に関する記述で『民主党は台湾の一方的な独立を支持せず、同時に中国の台湾に対する武力行使については断固反対します。』とあるのです。そして台湾問題については『1972年の日中共同声明が前提となるのは当然のことです』と書かれています。では、この日中共同声明にはどう書かれているのかというと、3つめに『中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第8項に基く立場を堅持する。』とあるんです。つまり、民主党は間接的に台湾独立に反対しているわけです。

次に社民党。『2007年参院選選挙政策』を見てみると、さすが社民党。『とことん 平和憲法』の部分の6項目。『肥大化した自衛隊の装備や編成を必要最小限の水準に縮小・再編していきます。ミサイル防衛の配備や攻撃的装備、劣化ウラン弾やクラスター爆弾などの非人道的兵器の保有を認めません。自衛隊による国民監視をやめさせます。自衛隊内部の人権侵害を防ぐために、「自衛官オンブズマン」制度を創設します。』
まず、現在の自衛隊の装備でも中国の前では必要最小限ではないんです。社民党のいう『必要最小限』とは『非武装』なんじゃないですかねぇ。あと『自衛官オンブズマン』なんて作ったら間違いなくオンブズマンは国防上秘密度の高い情報も人権侵害にあたるといえばバンバン公表してしまうでしょうねぇ。あと人道的な兵器って何か教えてほしいですねww

最後は共産党。まずね・・・『でも名前が・・・という方へ』というのでなぜ自分たちが『共産党』を名乗るのか言い訳説明しているんですよ。まぁそこでは色々書いてるんですがね・・・綱領の一番最後のほうで『社会主義・共産主義の社会をめざして』ってまだ思いっきり共産主義革命目指してるじゃないですか!! すでに共産主義を目指した国家がどうなったかは歴史の教科書見ればわかるんですけどねぇ・・・。まず、『日米安保条約の破棄』って破棄したら喜ぶのは中国共産党なんですけどねぇ・・・。北朝鮮問題に関してはすでに有名無実化した六カ国協議や日朝平壌宣言などの枠組みを生かすなど無理そうな話をしています。しかし、全体的に安保・外交に関する記述が少ないですね。

主要政党を見ると、やはり年金などの問題に関する記述が多く、外交や国防に関する記述が少なかったです。もちろん年金問題も重要なんでしょうが、外交・国防に関する記述ももっとしっかりしてほしいですね。とはいえ、各党ともいつもの主張とほとんど変化がないので、その意味ではいつもの主張で判断できると思います。


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