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『ネット右翼』という言葉は思考停止をまねく [選挙・政党・政局]

こんばんわ。風呂上りのそうてんです。

さて、最近は若者を中心とする人々の間で『反北朝鮮、反中国』を基盤とする『憲法改正・核武装賛成』を主張する人たちが増えています。そのような若者を、彼等が2ちゃんねるといったインターネット内で自己の意見を主張することからネット右翼と呼ばれています。

こういう人たちは最近、右傾向の発言が多い雑誌を含めて批判される場合が多いですね。特にあの『ゴーマニズム宣言』の作者である小林 よしのり氏は著作の中で何度も『ネット右翼』と呼ばれる人たちを批判してきました。(今年9月の『SAPIO』上でネット勢力に『共闘』を求めた。)          

また、こういう人たちは同じく雑誌やテレビなどで『感情的、情緒的』などと批判されることも多いですね。ちなみにwikiに載っていた『ネット右翼』の傾向として『自分たちが気に入る内容であれば検証もなしに事実として流布する傾向、批判的言説を陰謀論と見なすなどの傾向が顕著』や『匿名でなければ発言できない点』などという記述がありました。

ですが、全てをこの『ネット右翼』という言葉にまとめてしまうのはいかがなものでしょうか。

私は現在の世間全般で言う『右翼』には次の種類があると考えています。

1つ目はwikiに載っていた定義どおりの感情的、情緒的意見から憲法改正などを主張する人たちです。彼らの大部分には中国や北朝鮮の内部事情や何故憲法を変え、核武装をしななくてはならないのかを理解していません。彼らは『中国が反日を言うから』『北朝鮮が日本人を拉致し、核ミサイルを向けているから』という、感情的な部分からのみ主張しています。もちろん、彼らには具体的な意見も、体系的な論理もありません。まぁこれが世間一般で言う『ネット右翼』でしょう。

2つ目はある程度の、またはかなりの具体的な意見や体系的な論理を持ち、憲法改正などの意見を主張する人たちです。ここではそういう人たちをネット右翼と便宜上分類するためにネットライトと呼ばせていただきます。彼らは中国や北朝鮮が国内や日本以外の外国で行っている活動について知識を持ち、何故憲法改正や核武装が今の平和な日本に必要なのかを論理的に説明することができます。

またネットの匿名性の中でしか発言できない、と言いますがネットで個人が自分を特定できるような情報を流すのは危険性が高いですし、個人の意見を主張できる場所なんてネットくらいしかありませんよ。

私はこのネットライトまでネット右翼に混ぜてしまうのはいかがなものか、と考えています。ネットライトの意見まで『感情的、情緒的』とひとくくりにしてしまうことは思考停止をまねくと思います。

マスコミを含めた一般社会はネット右翼の感情的、情緒的意見とネットライトの理論的、体系的意見を見分けるべきではないでしょうか。


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