SSブログ

硫黄島からの生還者の言葉の重み [外交・国防・領土関係]

こんばんわ。そうてんです。

年末にはいり、何処のテレビでも『来年はどうなるか!?』という感じの番組をやっています。

私は今日(29日)、たまたま日本テレビ系で放送した爆笑問題の2人が出ているあの番組を見ました。(番組名忘れました。ごめんなさい。)

この番組では爆笑問題の太田が憲法9条の話になると、社民党のような護憲論を展開しますが、その一方で中国人ジャーナリストと一緒にチベット人ジャーナリストを出したりと、中々見ごたえのあることをやっています。

本日も『憲法9条を世界遺産にすべき』という議題で討論をしていました。その中で硫黄島から生還した、という男性が出演し、話をしていました。こういう番組では、戦争体験者を呼んだ場合、たいてい『憲法9条は守られるべきだ』という人が多いので正直うんざりした気持ちになりました。

ですが、この人はこの議題に『反対』を唱えた上で、議長席にいるアナウンサーの『あなたの息子や孫が硫黄島のようなところに行くとしてもですか?』というなんか恣意的に感じる質問に対して「国を守る為なら仕方がない。戦争が始まったら人は人じゃなくなる。」と話していました。私は不覚にも震えてしまいましたね。私も同じ質問をされたら「国を守る為なら仕方がない」と言えます。ですが戦争を全く体験したことのない私と、本当に国家に、いわば捨て駒にされたことのある人の言葉ではまるっきり重みが違いました。また、賛成側にいた誰かが『あなたを硫黄島に送り出した軍部に対して恨みや憎しみはありますか?』という質問に対しては「全く無い」と完全に否定し、A級戦犯についても「あれはアメリカのやった裁判だ」と東京裁判自体を否定していました。

硫黄島といえば、太平洋戦争末期に何人もの日本兵が死んでいった、地獄の島です。その島を経験していながら、なおもこのように断言できた、この元兵士に私は尊敬してしまいます。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 2

杏

私はその番組を見ていませんでしたが、硫黄島や戦争のことに興味をもつ女子高生です。
憲法9条は私は変えてはならないというのが本音です。
きれいごととか嫌いだけど、
たとえ 憲法9条が時代に風化されかけてきたとしても 
人間が変わるためには 憲法9条いうものを掲げ 理想を追求しなくちゃいけないと思います。

いままで人間は戦争の歴史でした。
戦争で富を勝ち取り 権力を勝ち取りました…。

だけど戦争から離れた日本は60年間のうちで戦争という手段を使わずして
富を得、権力を得ました。

戦争も富や権力を勝ち取る手段に今までなってきたけど、
日本みたいに戦争ではないもので勝ち取る富や権力もあるわけです。

硫黄島からの生還者が語った話を聞いてみたかったです。
by 杏 (2007-01-01 03:32) 

そうてん

こんばんわ。書き込みありがとうございます。
まず私は『9条が時代遅れ』と言っているわけではありません。もし、日本の周辺国も日本国憲法第9条のような条文を持ち、それを履行しているなら、私はこのような主張をする必要はないでしょう。
ですが、残念なことに日本の周辺には大変強大な軍事力を保有し、その矛先は完全に日本を向いているのです。
私はそれを考えると9条を改正し、核兵器まで持つべきだ、とここで主張しているのです。
杏さんが戦争のことについて興味があるなら、昔の戦争の本を読むだけではなく、最近の日本の周囲の軍事的な動きを調べてみるのも参考になると思います。また、昔の戦争の本を読むにしても、本によって書き方が全然違うので、色々な種類のものを読んでみればいいと思いますよ。
by そうてん (2007-01-01 03:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。