『右翼』と『左翼』という言葉 [日本史・世界史関連]
私は憲法改正や北朝鮮空爆などを唱えているせいか、よく『右翼』扱いされます。
そこでちょぃと考えました。
そもそも『右翼』と『左翼』という言葉はフランス革命後の国民議会で生まれた言葉です。
自由・平等・博愛をスローガンとするジャコパン派が議長席から見て左側に座ったことから『左翼』と呼ばれるようになったのに対して伝統を維持しようとする人たちは『右翼』と呼ばれるようになりました。つまり、左翼という言葉が生まれてから右翼という言葉が生まれたのです。
日本では昭和初期に対外進出・軍部支持の人たちを右翼、国際協調・政党政治支持の人たちを左翼と呼ぶようになりました。おそらく日本人が右翼と呼ばれるのを嫌がるようになったのはこのころのイメージがあるからでしょう。
また左翼はこの頃から社会主義・共産主義とくっつくようになりました。それが顕著に現れたのが戦後の学生運動ではないでしょうか。
戦後の学生運動の時代は憲法改正・親米派（または反ソ派）が右翼で憲法擁護・反米派（または親ソ派）が左翼となりました。
こう見ていくと右翼や左翼という言葉の意味は時代を経るにつれてかなり変化しています。
では、現在はどうなのか？
言葉の意味のいい、悪いは抜きにして
憲法・教育基本法改正・首相の靖国神社参拝賛成・親米・嫌中・北朝鮮制裁賛成が右翼で
憲法・教育基本法擁護・首相の靖国神社参拝反対・反米・親中・北朝鮮制裁反対が左翼
てな感じではないでしょうか。
特に靖国神社参拝の賛否と親中・嫌中は結構連動していますよね。
とはいえ、もはやこの『右翼』とか『左翼』という言葉では言い表せないくらい政治的意見は多様化しています。
憲法改正賛成で反米ってのはかなりあります。（じゃあどうすんの？とは思うが）
私は基本的に右翼の基準に当てはまりますが、親米ってわけではありませんね。むしろアメリカはあまり好きではありません。まぁ隣の家のそこそこ頼りになるおじさんって感じですね。
私は憲法改正を叫ぶとすぐ右翼扱いしたり、反米を叫ぶとすぐ左翼扱いしたりするのはその人の考え方をその言葉によってある枠に押し込めようとしているのではないか、と思えます。
やはり新しい考え方には新しい名前が必要なのではないでしょうか。
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憲法改正賛成で親米というのはどうなんでしょうか？私はこっちの方がどうなってるのかと思います。
この場合、９条の改正が争点でしょうから、日本が軍事力を保持することになるのでしょう。その場合、在日米軍は？アメリカが米軍を完全に撤退させるでしょうか？しない可能性の方が大きいですよね。そうなると自主憲法を制定しても、国内に外国の軍隊である在日米軍が存在することになる。その前に、日本が自主的な軍事力を持つことをアメリカが認めるのだろうか。
小泉首相や安倍新総裁は「集団的自衛権」という言葉を用い、自衛隊と在日米軍の一体化を進めている。安倍新総裁の言う新憲法とはどういうものか。意外とアメリカ合衆国憲法だったりしてね。
by (2006-09-24 00:00)
「右翼」とは、民族派とも言い、日本の伝統固持を標榜する人、もしくは団体です。天皇制固持、神社優位は絶対で、反対勢力とは体を張って戦うことが、右翼の条件です。最近は、スポンサーの関係か、警察で把握する右翼の数も減っているようです。なお、右翼的意見と右翼は違うし、自民党寄りと右翼は違います。したがって、あなたは右翼ではあり得ません。
by かない (2006-09-24 08:19)
憲法改正派の多くが親米派なのは自国の武力は必要だが、それでは中国のような大国には勝てないからアメリカと仲良く、と考えているのです。
憲法擁護で親米派というのは私は聞いた事がありませんね。
アメリカは昔と違って中東と東アジアで同時に戦争をするような軍事力はありません。ですから、アメリカは自国の安全保障に影響がない形であれば日本の防衛力増強を認めると思います。
by そうてん (2006-09-25 19:44)
アメリカと仲良くと言いつつ、本当に仲良くできるのでしょうか。アメリカの利用されているだけのように思います。その一つが自衛隊と在日米軍の融合です。自主憲法どころか、アメリカの一州になってしまうのではないだろうか。
by (2006-09-26 02:08)
残念ながら現状ではそういわざるを得ませんね。
そこにはやはり日本独自の安全保障戦略の欠如があると思います。
日本とアメリカの国益が１００％同じということはありえません。
ですから、本来日本は日米安保をどの程度利用して中国や北朝鮮に立ち向かうかを考えなくてはならないのに、今の日本は「中国が日本を攻撃してきたってどうせすぐアメリカが助けてくれる」という考えです。
だから自衛隊と在日米軍が融合してしまっているのです。
私は今日成立した安倍内閣には是非とも中国や北朝鮮への日本独自の安全保障政策を作っていただきたいと考えています。
by そうてん (2006-09-26 20:13)